このたび、第7回日本放射線看護学会学術集会を2018年9月8日(土)・9日(日)の2日間、長崎大学医学部キャンパスにおいて開催することになりました。長崎での開催は2013年に続き2回目となります。
 本学術集会のテーマを「つなぐ つむぐ おりなす 放射線看護学~すべての看護職者の学びの集積から~」としました。
 「看護師と放射線との関わりは、自らも被爆しながら被災者をケアした広島長崎の看護師に始まります。」と学会のホームページにあるように、放射線看護がこの地から始まりました。現代の医療において放射線利用は欠かせないものであり、多くの看護職者は日々、放射線診療を受ける対象者と関わっています。そして、東日本大震災後の東京電力福島第一原子力発電所事故においては放射線被ばくや健康影響に関する知識の重要性を痛感いたしました。放射線看護の対象は、放射線診療や地域での放射線災害において被ばくの対象になるすべての人々です。したがって、すべての看護職が放射線看護に関する基本的な知識・技術は必要と言えます。これまでの看護実践および教育・研究の積み重ねが2015年度に高度実践看護師教育課程(専門看護師)「放射線看護分野」の特定および教育課程の認定につながりました。さらに、 2019年度から実施される看護学教育モデル・コア・カリキュラムに放射線看護の内容が組み入れられました。そして、放射線に関して豊富な知見・技術を有する関連学問との連携が放射線看護学の基盤を構築し、発展・進化していくものと考えられます。
 学術集会テーマのもと、基調講演、教育講演、特別講演、シンポジウム、交流集会等長崎の特色を活かした内容で鋭意準備を進めております。
 今回は第7回で1つの節目を迎えます。放射線看護分野が高度実践看護師教育課程(専門看護師)として認定されたことは、学術的基盤づくりとしての本学会が果たした大きな成果です。72年前の原爆被爆者の看護から始まった放射線看護が、今後さらにエビデンスを蓄積し、放射線看護学の確立を目指すためにもその大きな通過点になればと期待いたします。

  
第7回日本放射線看護学会学術集会会長 浦田秀子
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授